【年末調整とは?】誰でもわかる、税金の手続きの基本ガイド
はじめに:年末調整ってなに?
年末調整とは、会社に勤めている人(会社員やパート・アルバイト)が、1年間に支払った税金(所得税)を正しく計算し直すための仕組みです。
「なんだか難しそう…」
「自分でやることあるの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、大丈夫。この記事では、税金に詳しくなくても年末調整の仕組みがわかるように、ひとつひとつ丁寧に解説していきます。
どうして年末調整が必要なの?
会社では、毎月のお給料から「仮の金額」で所得税が引かれています。これを**源泉徴収(げんせんちょうしゅう)**といいます。
でも実際には、1年間の収入や家族構成、保険の支払いなどによって、本当の税金の金額は人それぞれ違います。
そこで年末に、
✅ 実際の年収
✅ 扶養している家族の情報
✅ 生命保険や医療保険などの支払い
✅ 住宅ローンなどの控除情報
などを元に、税金を正しく計算し直すのが「年末調整」です。
年末調整で得することがある?
はい、あります。むしろ多くの人が「税金を払いすぎていた」ことになって、還付(返金)されます。
たとえば…
- 生命保険をかけていた
- 小学生の子どもがいる
- 配偶者の収入が少ない
- 年の途中で退職・入社した
こうした情報がある人は、年末調整で払いすぎた税金が戻ってくる可能性が高いです。
自分でやることはあるの?
会社におまかせ…ではなく、自分で書類を提出する必要があります!
年末になると会社から、
- 扶養控除等申告書
- 保険料控除申告書
- 配偶者控除申告書(必要な人のみ)
などの書類が配られます。これを記入して、会社に期限内に提出します。
※年末調整をしなかった人は、後で「確定申告」を自分でしなければいけなくなります。
いつ頃やるの?
年末調整は、11月~12月にかけて実施されるのが一般的です。
- 10月〜11月:会社から書類が配られる
- 11月〜12月:書類提出(期限厳守)
- 12月〜1月:計算されて税金が戻ってくる or 足りなかった分を徴収される
書類を書くときのポイント
① 扶養の範囲を確認しよう
「扶養している」とは、あなたの収入で生活している家族がいるということ。収入が多い家族(例:年収150万円以上)などは扶養に入れないことがあります。
② 保険のハガキを保管しておこう
生命保険や医療保険に加入していると、10月~11月頃に保険会社から「控除証明書」が届きます。これを無くさずにとっておき、控除額を申告書に記入します。
③ 配偶者控除は要チェック
夫婦共働きの場合でも、配偶者の年収が一定以下なら控除が受けられる可能性があります。
年末調整をしても対象外な人は?
以下のような人は、自分で「確定申告」が必要です。
- 年の途中で退職し、再就職していない人
- 2ヶ所以上から給与をもらっている人
- 副業の収入がある人(20万円以上)
- 医療費がたくさんかかった人(医療費控除を受けたい人)
よくある質問(Q\&A)
Q. アルバイトでも年末調整は必要?
A. はい、一定以上の収入がある場合は必要です。ただし、収入が年間103万円以下なら、そもそも税金がかからず、年末調整も必要ないことが多いです。
Q. 年末調整しなかったらどうなる?
A. 原則、自分で「確定申告」が必要です。放っておくと、払いすぎた税金が戻ってこなかったり、逆に追加で支払うことになる場合もあります。
まとめ:年末調整をかんたんに振り返ると
項目 | 内容 |
---|---|
なに? | 1年間の税金を正しく計算し直す手続き |
誰がする? | 主に会社員(アルバイトやパート含む) |
いつ? | 毎年11〜12月ごろ |
どうやる? | 会社からの書類に記入して提出 |
メリット | 税金が戻ってくる可能性がある |
注意点 | 提出期限を守らないと損する可能性あり |
信頼できる参考リンク
最後に
年末調整は、「知らないと損をする」けれど「知ればカンタンな手続き」です。会社から届く書類をしっかりチェックして、期限内に提出するだけで、あなたの財布にプラスが返ってくるかもしれません。
誰でもできることだからこそ、少しだけ「くらしのリテラシー」を高めて、安心して1年を締めくくりましょう!
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